こんにちは。
年末調整は毎年のことなのに、「どう書くんだっけ・・・?」と毎回戸惑ってしまう管理人です。
毎年悩んでやっとのこと書き上げるという現状をどうにかしようと、子供への金融教育を兼ねて年末調整をサクサク書けるような記事を作成してみました。
参考になりましたら幸いです。
年末調整とは何か
税金は純粋に収入だけで決まりません。
しかし会社員・公務員の場合は、毎月給料から税金が引かれていますよね。
毎月引かれている税金は税金の仮押さえのようなもので、実はちょっと多めに引かれているのです。
このシステムを『源泉徴収』と言います。
減税の対象となる支払いがあったことを申告して、多めに引かれた税金多くを取り返す制度を年末調整と言います。
※税金を少なく払っていたために、逆に支払いが生じる場合もあります。
年末調整はどうやってするの?
会社員の方は毎年11月になると、原則会社から配布されます。
それに記入し会社に提出すると、会社が手続きをしてくれます。
申告用紙以外に必要なものはある?
保険料の控除のために『保険料の控除証明書』の提出が必要になります。
こちらは10月頃になると保険会社から郵送されてきます。
控除証明書が届いてから、年末調整の申告書をもらうまでに少し時間が空くので、捨てたり失くしたりしないように大切に保管しておいて下さいね。
iDeCoに入っている方は、国民年金基金連合会から『個人年金払込証明書』が届きます。
添付の方法は会社の指示に従って下さい。
・申告書の裏面に貼る
・ホチキス止めする
・クリップで留める
・クリアファイルや封筒に申告書と共に入れる
などの方法がありますが、私はクリップ2か所で留めてクリアファイルに入れ、さらに申告書が入ってきた封筒に入れて提出しました。
証明書がバラバラになってなくなると大変なので、簡単に紛失しない方法を取って下さい。
年末調整用紙について
年末調整用紙は3枚構成になっています。
私が実際に記入するにあたり悩んだポイントは以下の4つです。
自分の健忘録としてのメモと、記入にあたり困ることが多い箇所についてを解説していきます。
それぞれの背景のよって記載の仕方が違うと思いますが、国税庁HPの記入例が非常に見やすいので、各申告書の記入例ボタンからご確認ください。
私の基本情報
私の基本情報は以下の通りです。
本ブログでは、以下の基本情報に沿って解説していきます。
・収入は850万円以下
・1つの会社に勤めており、給与所得以外に申告すべき所得はなし
・配偶者なし
・16歳以上の扶養親族が1名
・生命保険(新制度)に加入している
・iDeCoに加入している
では、解説していきます。
1.扶養控除等(異動)申告書
この申告書に書くこと
①基本情報
②扶養親族
③16歳未満の扶養親族

私はこう記入しました
①②は会社から受け取った際に印字されていたので、確認のみ。
③記入なし。
全ての記載に間違いがないことを確認し、そのまま提出しました。
2.保険料控除申告書
この申告書に書くこと
①基本情報
②生命保険
③地震保険
④社会保険料
※直接払込を行った国民年金・健康保険など
※給与から差し引かれた社会保険料は記入しません
⑤企業型年金/iDeCo/心身障碍者扶養共済制度の掛金

みなさーん。iDeCoはこちらですよ。
私はこう記入しました
①は会社から受け取った際に印字されていたので、確認のみ。
②に生命保険の記入をしました。
③④記入なし。
⑤iDeCoの記入をしました。
私はこの用紙で、『個人で入っている県民共済』『会社で入っている全労済』『iDeCo』の申告をしました。
保険の記入方法解説
まずは②に『県民共済』の記入をしていきます。

次に、全労済の記載をしていきます。そのまま合計金額も書いていきます。

送られてきた控除証明書に書いてある通りに記入すればOKです。
iDeCoの記入方法解説
iDeCoは⑤に記入します。

申請を忘れるとiDeCoの減税メリットが受けられないので要注意です。
3.基礎控除/配偶者控除/所得金額調整申告書

この申告書に書くこと
①基本情報
②今年の給料総額の見積もり
③今年1年の年収が850万円以上の人だけ記載
④現在の会社からの給与所得以外の収入
※一般的には記入せず、確定申告を行う方が多いと思います。
私はこう記入しました
①は会社から受け取った際に印字されていたので、確認のみ。
②に記入をしました。
③④記入なし。
収入金額と所得金額は危うく書かずに提出するところでした。
みなさんは気を付けて下さいね。
収入金額・所得金額の記入方法解説
収入金額
該当年度の1年の収入概算を書きます。
たいてい10月までの収入しかわからないと思いますので、11月12月分は昨年度の収入を参考に大体の金額を記入しましょう。
収入が2,400万円以下だと基礎控除額は48万円と決まっているので、明らかに2,400万円以下の場合はざっくりで大丈夫です。
私は今年1月~10月までの総支給額(控除額を引かない額)に、昨年11月と12月の総支給額を足して、千円単位の端数を引いた切りのいい数字を記入しました。
所得金額
用紙裏面の右側にある『給与所得の金額の計算方法』に沿って計算します。

収入金額によって計算方法が違います。
表左に自分の収入金額を見つけたら、右側の計算式で計算します。
いくつか例を挙げて説明します。
例)
・収入金額が50万円なら、所得金額は0円になります。
・収入金額が100万円なら、1,000,000-550,000=450,000円が所得金額になります。
・収入金額が162万円なら、1,070,000円が所得金額になります。
・収入金額が500万円の場合は2段階で計算が必要になります。
計算①5,000,000÷4=1,250,000円
計算②1,250,000×3.2=4,000,000-440,000=3,560,000円
3,560,000円が所得金額になります。・収入金額が700万円の場合
7,000,000×90%=6,300,000-1,100,000=5,200,000円が所得金額になります。・収入金額が900万円の場合
9,000,000-1,950,000=7,050,000円が所得金額になります。
まとめ
1.年末調整で払いすぎた税金を取り返すためにする
2.申告書は11月に会社から配布される
3.各保険会社から10月頃に送られてくる、『控除証明書』は捨てちゃダメ!
4.『控除証明書』は申告書と一緒に添付する
5.申告書は3枚ある。記載漏れの内容にしっかり書こう
6.国税庁HPの記入例がめちゃくちゃわかりやすい
7.iDeCoの申告も忘れずに
8.完成した申告書を記録に残しておくことをお勧めします
私も、来年はこの記事を見ながらサクサク書けると思います。
以上、年末調整の参考にしていただけると幸いです。
みなさんのGOOD LIFEを願って。