私は長年、歯みがきしかしてきませんでした。
そのため、未治療の歯は犬歯4本だけです。
そんな私が歯列矯正をするにあたり、一番心配だったのが『新たな虫歯ができること』だったのですが、歯列矯正を始めて1年虫歯は1本もできていません。
その理由は、歯のお手入れ方法を根本から見直したからです。
今日は、目からウロコの歯磨き方法「イエテボリテクニック」を紹介しますね。
イエテボリ・テクニックとは?
1995年にヨーテボリ大学ヤン・リンデ名誉教授により北欧で発表されて以来、スウェーデンで推奨されている歯磨き法です。
この方法で歯磨きをすると虫歯予防効果が40%以上高いことがわかっています。
虫歯予防には、口内のフッ素濃度を長時間保つことが大事と言われていますが、フッ素濃度は口を漱ぐほど下がっていくとされています。

出典:NHKガッテン公式サイト
虫歯予防にフッ素が重要な役割を果たすことは分かりましたが、フッ素って一体何なのでしょうか?
フッ素とは?
フッ素は自然界に広く存在している元素です。地球上全ての動植物、私たちの体にも存在しています。
フッ素の3つの効果
1.酸の産生を抑制
2.再石灰化の促進
3.歯質強化
歯の健康に対するフッ素の有効性・安全性に対する研究に基づき、WHO(世界保健機関)も利用を推奨し、世界各国に実施を勧告しています。
ちなみに私は、子供の頃にフッ化物洗口を使用したことは全くありません。
町の重役がフッ素洗口に反対しており、つい最近まで実施されていなかったからです。
義務教育中にフッ素洗口を実施していた近隣の市町村は、うちの市と比べ虫歯がある子供の数がかなり少ないという話をよく聞きますし、実際高校の同級生の間でも育った市町村により大きな差があるように感じました。
フッ素洗口って大事だなーと思っています。
フッ素は有害なの?
一方で、フッ素の過剰摂取で腹痛や嘔吐、下痢、進行すると痙攣を引き起こす「フッ素中毒」になると言われています。
1945年米国などで水道水にフッ素を添加する「水道水フッ素化」が開始され、現在では世界約60か国・4億5千万人ほどの人々がこのフッ素を添加した水道水を常飲しています。
しかし、大量に摂取すると体に有害であるとされており日本では実施されていません。
だから、12歳以下の子供にイエテボリテクニックをお勧めしないんですね。
では実際にどの位の量を接種すると、フッ素中毒になるのでしょうか?
中毒量:約5~10mg/kg、消化器症状は約3~5mg/kgで生ずる。
オーストリアのウイーン毒物コントロールセンターで経験した多くの子供のフッ化物錠剤多量摂取例とその症状の発現状況からフッ化物の推定中毒量PTD(probably toxic dose)として5mg/kgを提唱しました。
㊖日本中毒症情報センター
フッ素が体に害を及ぼすには、60kgの大人で歯磨き粉のチューブを約5本を一気飲みするするぐらいの量となります。
通常の使用では、まず「フッ素中毒」になることはありません。
口内細菌が体に与える影響
近年、口内細菌が血液を経由し、全身へと流れることに注目が集まっており、以下の病気を引き起こすと言われています。
・狭心症
・心筋梗塞
・脳梗塞
・糖尿病
・誤嚥性肺炎
・早産や低体重児誕生
フッ素による害のリスク、歯周病によるリスク両方を考えた上で、イエテボリ・テクニックを行うかどうか決めてくださいね。
イエテボリテクニックの具体的な方法
具体的な方法はとても簡単です。
1.フッ素入り歯みがき粉を、歯ブラシにたっぷり2㎝以上出す
2.歯全体に行きわたるように2分ほどみがく
3.口の中の泡をしっかり吐き出し、口はすすがない
4.歯磨き後は2時間以上(最低でも30分以上)飲食しない
※この方法は12歳以上対象です。12歳以下のお子さんは実施しないでください。
※インプラントが入っている方は医師に相談してください
目から鱗のこの歯磨き方法ですが、ちょっと抵抗がありますよね。
私も最初は「何か気持ち悪い」と思いましたが、何回か続けると気持ち悪さはなくなります。
むしろスッキリするかも。
スウェーデンでは歯磨きはこれだけでOKのようですが、前述したように歯磨きだけでは歯間の他ベカスを完全に取り除くことはできません。
口に歯磨き粉の味が残ることより、他ベカスが歯に挟まったまま過ごす方が抵抗があります。
なので、歯みがきの仕上げとしてこの方法を導入しています。
虫歯リスクを劇的に下げるには、歯のお手入れがとても大切です↓↓↓
https://good40life.com/plaque-control/
歯磨き粉メーカーでも実は同じような方法を推奨している
LIONでは以下の歯磨き方法を推奨しています。
ハミガキ剤に含まれるフッ素は、歯みがきをしている最中だけでなく、歯みがき後も口内に残り、少しずつ作用します。毎日食事をとるからには必ず脱灰は起こるもの。ムシ歯を予防するには、フッ素を常に口内に存在させ再石灰化を促すのが理想です。そのために、なるべく長くフッ素を口内に残す工夫をしましょう。
すすぎの水は5ml(小さじ1杯)~15ml(大さじ1杯)ですよ!
みなさんは、コップいっぱいの水で、何度も何度もすすいでいませんでしたか?
私もイエテボリ・テクニックを知る前は、口の中から歯磨き粉の味がしなくなるまで多量の水ですすいでいました。
LIONで公式にお勧めしているということは、イエテボリ・テクニックが無茶苦茶な方法じゃないことがわかりますよね。
歯磨き粉はどれを使ったら良いのか
フッ素が添加されているものなら何でもOKです。
研磨剤不使用だと歯の表面がくすんでくるのが気になるので、私は研磨剤入りを使っています。
研磨剤入り歯磨き粉を使いたくない方やお子さまには、ジェル歯磨きNo.1のコンクールジェルコートFがおすすめです。

最初は「口をすすがないなんて、何て気持ち悪い」と思っていたけど、もうすっかり慣れてしまいました。
虫歯リスクを下げたい方はお試しあれ。
みなさんのGOOD LIFEを願って。
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