つれづれごと

子供のあだ名|ちょっと待って!そのスティグマに気をつけて

こじれ(ガリガリに痩せている)
こじれ狸(ガリガリに痩せたタヌキ)
ズル狸(ずるいタヌキ)
難民(痩せていたため)
ズル子
ズル助
文句たれ(文句ばかり言う人)
へなまズル子(卑怯者)
みったくなし(醜い・ブス)
ろくでなし子
ヤクザ

ひどい悪口ですが、これは全て母が私につけた「あだ名」です。

18歳くらいまで私は、実の母親にこのような名で呼ばれていました。

母は機嫌が良い時は私を「あだ名」で呼び、叱る時は私を本名で呼びました。

母の機嫌が良いと嬉しかったので、私はおどけて返事をし、喜んでいると勘違いした母は調子に乗ってさらに「悪口あだ名」で呼ぶ。

謎の悪循環に陥っていました。

 

ちなみに、母方の祖母は私のことを孫の中で一番可愛がってくれていたようなのですが、私は「バカ」と呼ばれていました

私はそのような『スティグマ』を貼られて育ちました。

 

 

スティグマ(烙印)とは

スティグマとは、ネガティブな意味のレッテル自体のことを指します。

スティグマの語源はギリシア語で奴隷、犯罪者、反逆者などにつけられる烙印の事を指す。

スティグマを科されたことにより個人の行動や態度、また感情や思想にも影響が出る事が報告されている。研究によると、スティグマを科された人は、社会がそのスティグマから期待するような行動や態度に自ら合わせる傾向があるという

また、自尊心を低下させるなど、スティグマは個人のアイデンティティに大きく影響をもたらす。スティグマとアイデンティティの関連性は社会学のラベリング理論と関連して広く研究されている。

wikipedia

一行動によって『不良』というレッテルを貼られた人が、「どうせ自分は不良だ」とさらに悪い行動をエスカレートさせていくようなことはよくありますよね。

「悪い言葉のラベリング」が、有害な固定概念となる一例です。

 

ラベリング理論

社会心理学的に、この『スティグマ』は人間のアイデンティティに重要な意味を持つことが広く知られています。

ラベリングとは、ネガティブな意味のレッテルを貼ることを指し、この『ラベリング理論』は社会学者ハワード・ベッカー(Howard S. Becker)らによって提唱されました。

ある人物の特性は、その人物の行為ゆえというよりも、周囲から貼られる特定のレッテルによって決められる。
ひとたびレッテルが貼られると、その人物はラベリングのもとにアイデンティティと行動パターンを形成するようになる。

コトバンクより

 

「レッテル」や「スティグマ」は社会心理学的に重要な言葉ですが、負の意味を持つ名前やあだ名も十分に「スティグマ」となり得るのです。

事実、私は何かあるたびに

「自分がずるい人間だから、いつも人に嫌われるのだ」

「自分がガリガリに痩せて貧相だから、女性としての魅力がないのだ」

「私は文句ばっかり言うろくでもない人間なのだ」

という思いを、ずっと拭い去ることができませんでした。

呼び名がスティグマ(烙印)となり、私の心を支配してきたのです。

 

 

日本でのスティグマの位置づけ

日本人は『言霊』や『名は体を表す』という考え方を持っています。

これらも、スティグマやラベリング理論と同じような意味を持ちます。

名は体を表す

名前はその物や人の性質や実体を表すという、日本古来からのことわざです。

世の中に存在する全ての物と名前が、必ずしもこの法則に当てはまるわけではありませんが、毎日使い続けているうちにその人の心に強く影響を及ぼし、擦り込まれていきます。

つまり本人が常に意識することで、潜在的にその影響力が強まるのです。

 

日本人はこの2つの考え方を根底に持っているため、子供の幸せを願い『良い意味を持つ名』とつけることが一般的です。

「悪魔」という名前が市役所で受理されずに、裁判で争われた「悪魔くん事件」などがその象徴と言えるでしょう。

これは日本固有の考え方だと思われがちですが、「名は体を表す」と同義語の「名詮自性」という言葉は仏教語なので、仏教信仰のある国では広く普及していると思われ、ラテン語でも「Nomen est omen(名は象徴なり)」という言葉が存在します。

 

またアメリカでは、「名前は子供の人生にかなりの影響を与える」という研究がなされており、「Names and natures do often agree.(名前と性質はしばしば一致する)」という言葉もあります。

先人の教えは、人類が経験から学んできた事実なのです。

 

言霊

「言霊」とは、言葉に宿ると信じられた霊的な力のことをいいます。

日本人は2000年以上「言霊」信仰をしてきました。

声に出した言葉が、現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。

wikipediaより

前向きな言葉を使っていれば、ポジティブになり、

後ろ向きな言葉を使い続ければ、ネガティブになる。

という考え方で、これは日本人特有の考え方だと言われています。

いい意味でも、悪い意味でも、「意味を持つ言葉」というものは、人の心にジワジワと影響を及ぼしているのです。

悪い言葉を受け取った方も、悪い言葉を口にした人も、お互いに負の感情が心に渦巻くことになります。

良い言葉を発して、良い言葉を受け取った方が、お互いに幸せですよね。

 

 

スティグマを認識することで、呪縛から解放される

母からつけられた「あだ名」は、私を漠然と嫌な気持ちにさせていましたが、

おどけて受け入れていたけれど、本当は嫌だったこと

なぜ嫌な気持ちになったのか

その名がどのような影響を私に及ぼしたか

祖母や母の行いがどうしていけないことなのか

ということを冷静に振り返り、不快に感じていた事実を受け止めることができました。

母親によって貼られたスティグマによって洗脳されていただけで、そのスティグマが私自身の本当の姿ではないことに気づいたのです。

この気づきは、私の気持ちをとても楽にしてくれました。

自己肯定感を下げる原因を知り、不快な感情を受け止めることが、自己肯定感を上げるための一歩となるのです。

 

 

ちなみに、姉は「不器用で気の利かない子」「鈍臭い子」「陰気臭い子」というスティグマを貼られて育ちましたが、3カ国語を話せるすごい女性です。

私の子は「何度言っても同じ失敗を繰り返す子」「片付けられないだらしない子」というスティグマを貼られていますが、全国偏差値70前後の秀才です。

私の愛犬は「バカ犬」「ダメ犬」「凶暴犬」「変な犬」と呼ばれています。
普段は大人しくて穏やかな犬なのですが、悪い言葉が発する不快なエネルギーを感じ取るのでしょう。母が近づくと、牙をむき唸り声を上げます。

 

 

まとめ

 

・負の意味を持つ名はスティグマ(烙印)となり、その人の心に影響を及ぼす。

「悪い意味を持つ言葉で呼びかける」ことは、結果として自己肯定感を下げ、ネガティブな性格を作り出す。

・悪い言葉を受け取った方、悪い言葉を口にした方、お互いに負の感情が心に渦巻く。

・不快な「あだ名」をつけられたとしても、その「スティグマ」がその人の本当の姿ではない。

・自己肯定感を下げる原因を知り、その事実を受け止めることが、自己肯定感を上げるための一歩となる。

 

みなさんが「スティグマ」から解放されることを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

みなさんのGOOD LIFEを願って。

Lots of love ,  ステファニー

 

 

 

 

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ステファニー
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